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女性不妊の原因|不妊になりやすい人の特徴は?

小堀善友先生

この記事の監修医師

小堀 善友先生

獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター副センター長・准教授

日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本性機能学会専門医、日本泌尿器内視鏡学会認定医。

専門分野は男性不妊症・性機能障害・性感染症で、男性不妊症や前立腺肥大症、前立腺癌の治療及び手術に多数携わっているほか、不妊症治療への啓発等にも積極的に取り組んでいる。

子供を持ちたいと思い妊活を続けているけれど、なかなか妊娠せずに焦っているという方は多いのではないでしょうか。

不妊症の原因は様々ですが、不妊になりやすい女性にはいくつか体質的な共通点があります。特徴を把握しておき、少しでも気になる症状がある場合は、医療機関を早めに受診することが大切です。

それでは、女性不妊の主な原因と、どういった体質が不妊に繋がりやすいのか、詳しくみていきましょう。

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女性の不妊症の主な原因

不妊症の女性側の原因は様々で、複数の原因が重なっている場合も多いです。また、原因不明の場合や、加齢によっても不妊になることもあります。詳しくみていきましょう。

女性の不妊原因

排卵障害

妊娠は、卵子が卵巣から排卵されることから始まるため、排卵がうまくいかないと不妊症となります。

月経周期が25~38日で、基礎体温が二相性(低温気と高温期に分かれている)になっている方は、月経周期が正常と言えます。しかしそれ以外の方は月経不順で、排卵に問題がある可能性があります。

排卵障害は、精神的なストレスや過度なダイエット、喫煙、血行不良などによっても引き起こされると言われています。

卵管障害

卵管は、精子が卵子に到達するための通り道であり、受精卵が子宮へ移動するための通り道であり、妊娠に欠かせません。

その卵管が詰まっていたり(閉塞)、細くなっていたり(狭窄)、炎症でくっついていたり(癒着)すると、精子や受精卵が移動できず、妊娠しにくくなります。

また、強い月経痛がある方は、子宮内膜症の可能性があります。子宮内膜症によって、卵管の周りの癒着が起こることもあるので注意が必要です。

子宮因子(着床障害)

妊娠が成立するには、受精卵が子宮内膜にもぐりこんで根を張る(着床)必要があります。しかし、子宮に筋腫(こぶ)や粘膜下筋腫ができると、受精卵の着床が妨げらてしまい、不妊の原因となります。また、子宮筋腫は精子と卵子が出会うのを邪魔してしまうこともあります。

その他、子宮が先天的に変形している場合では、流産をくり返す形で不妊になるリスクが高いとされています。

頸管因子

排卵期には通常、精子が子宮内へと辿りつきやすくするため、透明で粘稠な頸管粘液(おりもの)の増加が見られます。

しかし、子宮頸部の炎症や過去の手術の影響によって、頸管粘液の量が減少すると、精子が子宮を辿りつきにくくなるため、不妊に繋がります。

免疫因子

免疫に異常が起こることで、精子を障害する抗体や精子の運動を止める抗体ができる場合があります。この抗体は、頸管粘液にも含まれるため、精子の運動率が高くても子宮への到達を妨げてしまうのです。

また、抗体が卵管内にも分泌されることで、人工授精によって精子を子宮の奥へと注入しても、卵管を通過することができず、不妊になる場合があります。

原因不明不妊

明らかな不妊の原因が見つからない場合、原因不明不妊と診断されます。不妊症の約3分の1を占めているといわれています。

なお、本当に原因がないのではなく、検査で見つからないだけだと考えられています。

不妊症になりやすい女性の特徴

不妊症になりやすい女性の特徴

不妊症の原因は様々ですが、どのような症状や病歴がある場合、特に注意が必要なのでしょうか。

日本産婦人科学会では、「健康な男女が妊娠を望み、避妊せずにセックスをしているにもかかわらず、1年経っても妊娠しない」場合を不妊症とし、病院を受診することを勧めています。ただし、次のような症状がある場合は不妊のリスクが高いため、1年を待たずに不妊検査や治療に進んだ方が良いとされています。

月経の異常がある

以下のような月経異常が見られる場合、排卵をしていないケースが多く、不妊症になりやすいです。

  • 月経の間隔が長い(39日以上あく)、または極端に短い(24日以内)
  • 月経の量が極端に多い・極端に少ない
  • 月経期間が長い(8日以上)、または極端に短い(2日以内)

また、月経痛が以前より強く感じられたり、月経時に下痢を起こしやすいという方は、次に紹介する子宮内膜症の可能性があり、注意が必要です。

子宮筋腫や子宮内膜症を指摘されたことがある

健康診断などで「子宮筋腫(子宮の壁にできる良性のこぶ)」や「子宮内膜症」と指摘されたことがある場合、着床障害や卵管障害による不妊症になりやすいため、医療機関を早めに受診することをおすすめします。

また過去に人工中絶手術や流産の処置を受けた方は、子宮内膜にダメージを与え癒着している可能性があるため、不妊のリスクが高まります。

性感染症にかかったことがある

過去にクラミジアや淋菌などの性感染症にかかったことがある場合は、卵管が詰まったり閉鎖する要因となり、不妊症のリスクが高まります。

女性の場合、クラミジアにかかっても無症状のことが多く、感染に気付いていない場合もあるので注意が必要です。

年齢が35歳以上である

女性は年齢が増加すると妊娠する力が減少していき、特に35歳を超えると妊娠率が急激に低下していきます。

不妊症に繋がる特定の原因がなくても、加齢によって不妊症になる確率は高まるため、35歳以上の方は不妊治療も選択肢として考えながら、早めに専門医に相談すると良いでしょう。

不妊の原因を知り、効果的な治療を選択しよう

早めの不妊検査と不妊治療を

以上のように不妊症の原因は様々で、症状や状況によって適切な不妊治療の方法が変わってきます。

自然妊娠にこだわりたいという方もいますが、何らかの原因で妊娠しない場合は、その原因を調べて治療をすることで、妊娠できる可能性があります。

性感染症などは自分では気づかないことも多いため、症状の有無に関わらず、まずは早めに不妊検査を受けることをお勧めします。

それでも、いきなり病院に行くのは不安という方は、スグケアのオンライン妊活カウンセリングを利用してみてください。

誰にも知られることなく、経験豊富な不妊カウンセラーに妊活の相談ができるため、病院よりも気軽に利用できます。不妊への焦りは募るけど、病院には相談しにくいという方はご利用をオススメします。

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まとめ ~ 気になる症状があったら、不妊検査を受けよう ~

赤ちゃんを望む30歳以上の夫婦は、不妊症のリスクを知るためにも、早めに不妊検査を受けておくことをおすすめします。

20代であっても、普段から月経不順であったり、気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。自分では大したことはないと思っていても、将来の妊活に悪影響を及ぼすことがあります。

自分が不妊かもしれないと思うことで、不安な日々を過ごす方は少なくありません。しかし、必要に応じて治療を受けることで、自然妊娠ができる可能性があります。もし、自然妊娠が難しくても、人工授精や体外受精、顕微授精などを受けることで、将来的に子供を持てるようになる確率が高まります

将来妊娠を望むのであれば、早めに不妊検査を受け、必要に応じて適切な不妊治療を受けることが大切です。

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スグケア編集部 2019/02/25

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